
このブログの9月13日付けの記事でも紹介しましたが、駐車場のシェアリングサービスの和称として、「民駐」という言葉があります。
実はこのブログのお問い合わせにも”民駐って何?”とか”それって一般的に知られているのか”というご質問があります。今日はその点についてのお答えです。
民駐とは?
”民泊”という言葉はよく聞くと思います。自宅を宿泊施設として開放することですね。
でも規制の多い日本社会ですから、その自由度はことごとく否定されてしまっているので、どうしてもコストがかかって、海外のAirbnb、国内のSTAY JAPANなどのようなサイトを見ても、そこそこ高額と言えるものも増えてきていますね。
まあそれはそれとして、この”民○”という言い方が、シェアリングサービスを分かり易く説明する和称となっている一端がで、いわゆる駐車場シェアリングサービスがこの「民駐」と呼ばれるものです。
この場合の「民」は民間企業だけではなく、広く「シェアリング社会」を意味する訳です(待て待て、では”民泊”と”民宿”の関係はどうなるのか、という細かな突っ込みは、この際気にしないで下さい)。
要するに「駐車場を、今のように大手企業からの寡占状態による、高価格体質から脱皮して、これからのシェアリング社会に則して、誰でも皆が提供できる。利用できる社会に換えて行こうということです。
また脱線しましたが、そこで考えられたのが「民(みんなが、安く)が提供する、駐(駐車場スペース)」と言う意味で「民駐」となったのですね。
よく混同されがちなカーシェアはオンラインで「車」を貸し借りしますが、民駐はオンラインで「駐車場」を貸し借りします。
民駐といえば業界ナンバー1の「akippa(あきっぱ)」
akippa(あきっぱ)はこの民駐を一番はじめてスタートさせた企業であり、現在ほかの追従を許さないレベルです。仕組みは以下のようになっています。空きスペースを掲載しておくだけでOKです。

設置物などが一切不要で費用も掛からず、外出している特定の時間帯だけ貸すことができるという柔軟性、なんといっても120万人が利用しているため圧倒的な利用者により、稼働率が他のサービスに比べて高いのが特徴です。
導入できる場所も、車がそのまま入ることができるならどこでもOKです。最近ではゲート式駐車場に対応した「シェアゲート」もあるため利用の幅がどんどん広がっています。

貸すと何かとトラブルになることを心配するかもしれませんが、24時間365日の利用者サポートがあり、akippaに登録したユーザー(個人情報を登録する必要アリ)しか利用できないため、コインパーキングと比べても非常に安全だと言えます。
利用者としても一度登録しておけばあとはキャッシュレスで気軽に借りれるし、予約制なので現地で駐車場を探す必要がないため利便性が抜群。だからこそリピーターも多いのです。
ただ、これは私の知る限り、まだまだ一般的に広がっているかというと疑問もあります。それはそうで、akippa自体、100万人の会員を擁しますが、まだ浸透度はこれからの感があります。1億2000万人の日本社会であれば、2000万人の会員は目標となるでしょうし、ここまではしっかり成長させて行く必要があるでしょう。
でもその目的地として、この「民駐」という言葉が広がって行くことが、シェアリング社会への道筋であるのだと思います。
最後に、「民駐」について書かれたサイト上の記事をリンクしますので、こちらもご参考にして頂ければと思います。